14-06 Double

 ダフルの葬儀のあと、墓地に向かう前に葬儀の列がリィのビルの前を通るからとユージーが連絡をしてくれた。リィ・カンパニーからは誰も参列できなかったので気を使ってくれたのだろう。 知らされた時間にビルのエントランスまで降り、 …

14-05 Double

 夜遅くなって、ティはようやく自分の部屋に戻ろうと決心した。 アシュアの子供たちを受け入れるために新しい部屋を大急ぎで手配し、ばたばたと走り回っているうちに気づいたら日が傾きかけていた。カインはかなりスケジュールを調整し …

14-04 Double

「怪我は?」 ユージーはケイナの姿を上から下まで眺めて尋ねた。 以前よりずっと声が聞き取りやすくなっている。喉を見ると前とは違う機器がついていた。 ただ、まだ姿勢をまっすぐに保って歩けないらしく片手に杖をついている。 ケ …

14-03 Double

 身支度を整えていたとき、いきなり入った通信音にカインは仰天した。 慌てて画面に食らいつくと映ったのがブランだったのでさらに驚いた。 「お兄ちゃんが…… ビルの下まで迎えに来てって言ってる」 ブランは泣き出しそうな顔をし …

14-02 Double

 森の入り口に停めたプラニカが見えたとき、ダフルはやれやれというように背負っていた荷物をおろした。 「疲れてない?」 ダフルがダイに尋ねると、ダイはううんというように首を振った。 荷物をプラニカに載せ、ダフルはケイナに目 …

14-01 Double

 翌朝、まだ暗いうちにケイナはダフルを揺り起こした。 テントの中は床にそのまま寝転んで寝入ってしまった子供たちで一杯になっていて、ダフルはその真ん中で口を開けて大の字になっていた。 「ん」 ダフルが声をあげそうになったの …