13-06 夢見

 エリドのテントをあとにし、ダフルの待っているテントを覗き込んでケイナは一瞬ぎょっとした。 テントの中は子供たちで一杯だった。子供の熱気がこもって暑いくらいだ。 ダフルは子供たちの真ん中に背を丸めて座っていた。 「何して …

13-05 夢見

 目の前に、トリが座っていた。 彼は前と変わらず寂しげな表情でこちらを見つめていた。 (ハルドさんがいつすり替わったのか、ぼくらは掴めなかったんだ……) 「すり替わった……?」 ケイナがつぶやくと、トリはうなずいた。 ( …

13-04 夢見

 『ノマド』のコミュニティはブランたちに会ってから20分ほど歩いた場所にあった。 初めて見る色鮮やかなテント群をダフルは呆然としたように口をあんぐりと開けて見入った。 「すごい。きれいだ……」 彼はため息まじりにつぶやい …

13-03 夢見

 地球に戻ったケイナとダフルはジェ二ファに教えてもらった森の入り口にプラニカを停めた。 「通信機は持っていけないから。磁場に入ると壊れる」 ケイナがそう言ったので、ダフルはバッグに入れようとしていた通信機を座席に置いた。 …

13-02 夢見

「足元、気をつけてね。」 ケイナとダフルを自分の部屋に案内したジェ二ファは、前にケイナが来たときと同じ言葉を口にした。 彼女の部屋は変わっていなかった。 相変わらず床にはたくさん皿が並んでいるし、壁にはびっしりと木の枝が …

13-01 夢見

 8年前に住んでいた『コリュボス』のアパートがまだ残っているかどうかケイナは半信半疑だったが、ダフルは思いのほかすばやくその存在を確認してくれた。 あとはジェ二ファがいるかどうかだ。彼女が生きているかどうかは分からない。 …