12-05 Truth

 カインはモニターから視線を外すと椅子の背もたれに身を預けて大きく息を吐いた。 キーボードの上に置かれたまま、全く動いていない自分の指先に何度も気づいた。 ケイナがいなくなって3日になる。 バッカードの身代わり報告を受け …

12-04 Truth

 ひとしきり吐いたあと、ケイナはクルーレたちとともに監視用の部屋に戻った。 バッカードの身代わりになっていた男はノブとヨハンが連行していった。 「住民登録の詐称罪だな。一緒に青少年の無許可労役に関する摘発もできそうだが」 …

12-03 Truth

 ケイナはビルから出ると道路を横切ってバッカードの自宅のあるビルの前に立った。 ちょうど人通りはなかったが離れていてもケイナの姿は異様に目立つ。 「あんなどまん前で待つつもりか……?」 ダフルがつぶやいたが、それはクルー …

12-02 Truth

「バッカードは1時間ほど前に外出したそうだ。時々昼食後に1、2時間ほど町をぶらぶらするらしい。彼の家の前で待っていれば帰ってくる」 プラニカの中でクルーレは言った。 「軍のプラニカは近づけないから2ブロックほど離れた場所 …

12-01 Truth

 ケイナはエアポートの近くにある緑地帯にプラニカを停めた。 外に出て待っていると5分ほどで軍用のプラニカが接近してくるのが見えた。それは10mほど離れて停まり、クルーレが窮屈そうに降りてきた。 「どうやってわたしのオフィ …