05-04 Go home

 初めて歩行訓練に入ったとき、ケイナは立ち上がって顔をしかめた。目覚めてから初めて見る彼の生の表情だった。 「痛いですか?」 ナナが言うと、彼はかぶりを振った。 ナナともうひとりの医師が見守る中、彼は黙々と歩行訓練をこな …

05-03 Go home

「良かったわね。自由になって」 ナナは言った。頭のうしろのポニーテールが彼女の動きに沿って面白いほど飛び跳ねる。 ふたりは『ゼロ・ダリ』の職員用のダイニングに入り、窓際のテーブルについた。 「ここって、混血の人ばっかりな …

05-02 Go home

 その夜、気を失うように眠りについたアシュアはほどなくして再びナナに起こされた。 「もう勘弁して…… 寝かせて……」 アシュアは毛布をかぶって呻いた。 「ケイナじゃないわ、アシュア。リィ・カンパニーから連絡が入ってます」 …

05-01 Go home

「アシュア。アシュア」 揺り動かされてアシュアは呻きながら目を開けた。 そばに立っていたのはナナだった。 ナナは変わらず化粧気のない顔に髪をひとつに束ねてアシュアを見下ろしていた。目が大きく鼻筋が通っているので、彼女は自 …