32-4 エピローグ

 カインはユージーとアシュアと一緒に軍機から出て、現場まで歩いていった。 白夜の時期はもう終わりに近づいているらしい。暗くなってきた中に氷を照らす照明が美しく光っていた。 吐く息が白く霧のように流れる。 「医療関係の運営 …

32-3 エピローグ

「アシュア……」 そうつぶやいた次の瞬間には、アシュアの大きな腕が自分の肩をがっしりと抱くのを感じた。 「悪い! おれのほうから行けば良かったんだけど、動けなかったんだ……」 呆然としているカインにアシュアは顔を上気させ …

32-2 エピローグ

「運転手をつけなくていいんですか?」 部屋を出て行こうとするカインにティは言った。 愛らしいくるりとした褐色の目が少し心配そうに見つめている。 「大丈夫だよ」 カインは笑った。 「プラニカの運転はもう慣れた」 トウの時代 …

32-1 エピローグ

 カインは顔をあげて溜め息をつくと、肩のこわばりを感じて首を回した。 何枚の書類をチェックしただろう。毎日毎日、山のような報告書と企画書、計画書…… モニターを見つめているだけでもかなり疲れる。 部屋に誰かが入って来た気 …