24-11 タイムリミット

「ごめんな、アシュア」 ケイナは言った。アシュアの目がきょとんと見開かれた。 「最初っからおれ、アシュアに頼ってばっかだった。ラインにいた時から。アシュアはおれが自分で言葉にできないこと、全部悟ってくれてた。カインもそう …

24-10 タイムリミット

 夜中にリンクは一度だけケイナの点滴を取り替えに来た。 そのときには起きていたのはリアだけだった。 セレスはケイナの点滴に繋がれていないほうの手を握りしめ、彼の顔の近くに自分の頭をもたせかけて眠っている。アシュアはテント …

24-9 タイムリミット

 トリと別れてテントに戻ったあと、アシュアは呆然としたまま椅子に腰掛けるセレスに近づいて声をかけた。 「セレス…… 大丈夫か。」 セレスはうなずいた。だが、顔色は青ざめたままだ。大きな緑色の目が焦点の定まらないまま見開か …

24-8 タイムリミット

「ケイナ!!」 剣を振り下ろしたとき、ケイナは凍りついた。 ユージーと自分の間に立ちはだかり、思いきり振り降ろした刃を自分の剣で受けるセレスの姿が目に飛び込んできた。 「セレス……」 ケイナはセレスの顔を見て混乱した。彼 …

24-7 タイムリミット

 アシュアが負傷して戻ってきたことを知ってケイナは急いでテントから出た。 彼の姿を見たとき、ちょうどリアがアシュアの腕から地面におりてトリの手に渡されるところだった。 「アシュア」 「セレスは戻って来たか?」 顔をあげて …

24-6 タイムリミット

 その頃、アシュアとリアは森の西側を歩いていた。 地球から同志が届けものを持って来るので、それを受け取るようにとしか教えられていなかった。 「私ひとりでも充分なのに」 リアはぶつぶつと文句を言った。 「おれが一緒に行った …

24-5 タイムリミット

「悪かった…… つい勢い余って……」ケイナは走り去るリアを見送ってセレスに言った。セレスは息をきらしながらかぶりを振った。「こんなの全然…… ケイナ、大丈夫だった?」「おまえになんか怪我させられるようなドジ踏まねえよ」冗 …

24-4 タイムリミット

 セレスはしばらく子供たちの相手をしてから自分のテントに戻った。 ケイナはあのあとすぐにトリのテントから出てきたが、セレスには目もくれずにさっさと別のテントに入っていった。リアにすがりつかれる前からそのつもりだったようだ …

24-3 タイムリミット

「もうちょっと気を入れてやれよ!!」 アシュアは怒鳴った。 リアはむっとした顔をするといらだたしげに持っていた木の棒を地面に叩き付けた。 「ふざけないで!! やってらんないわよ、こんなお遊びみたいなこと!!」 もう3日も …

24-2 タイムリミット

 トリは手招きをするとケイナをテントの外に連れ出し、別のテントに案内した。 中は見たこともない計器類がたくさん並んでおり、ケイナは思わず目を見張ってそれらを眺めた。 「こんなの…… 中央塔のどこでも見たことがない……」 …