04-3 共鳴

「え?」カインは連絡を受けて仰天した。「見学からまだ戻ってない?」もう、かれこれ2時間だぞ。どんなに長く回ったって50分がせいぜいってところだ。ホールの女性が困惑したように画面に映っている。「一緒に来た子がずっと部屋で待 …

04-2 共鳴

 セレスは自分の足下に転がるボールを絶望の思いで拾いあげた。しかたなくひとりでボールを追いかけ、何度かシュートした。やはりケイナは戻って来なかった。20分ほど待ってもケイナが戻ってくる気配がないので、セレスは大きく息を吐 …

04-1 共鳴

 アルはセレスのことが心配でしようがなかった。一緒に見学することになったトニ・メニという少年の言葉がアルの不安に拍車をかけた。「きみの友だち…… 災難だね…… よりにもよってケイナ・カートが担当だなんて。軍科志望なの?」 …